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ver.Shanghai な日々


by MiHO-panda

Road to SILK ROAD

小学生の頃、音楽の時間に演奏した曲で今でも忘れられないものがある。それは喜多郎の「シルクロード」。導入部分のリコーダーから静かに始まり、中盤でアコーディオンや鼓笛の伴奏が加わると、その独特のメロディーがなんともいえない異国情緒漂うものに仕上がって体中にざわっと鳥肌が立つような感じがした。そのたびいつも思っていた気がする。シルクロードっていったいどんなところなんだろう、と。

今回の旅は年明けから練りに練って計画を立てていたもので、出発3日前の今日になってやっと全部の手配が確定した。途中、チベット独立デモに起因する民族独立運動が新疆まで広がりつつあるとか、3月にホータンで大地震があったとか、治安上の色んな局面があって一緒に行く予定の旅行メンバーが脱落したり新加入したり。・・・結果「砂漠でなら死んでも悔いはない」というバカ女5人での旅行となる。

メンバーの一人は会社の中国人同僚にこう聞かれたらしい。「新疆なんかに何しに行くの?」
そして彼女はこう答えた。「360度の砂漠と、180度の星空をみにいくの!」

まずは上海からウルムチまで飛び、そこから南疆鉄道の寝台列車でクチャへ向かい、次の日はタクラマカン砂漠を北から南へ縦断。砂漠の真ん中にテントを張って一泊した次の日は、ホータン→ヤルカンド→カシュガルへ。カラクリ湖を観たあとはまた一気にウルムチまで飛び、最終日にトルファンを観光して上海に戻ってくる。

正直、かなりの強行日程。日本が4つ入ってしまうという広大な新疆ウイグル自治区を一週間強でほぼ一周することになり、移動距離は車中だけでも数千キロに及ぶ。

今はシルクロードに関する歴史や知識を必死に頭に詰め込んでいるところで、さらにかんちゃん所有の「NHK新シルクロード」特集をプロジェクターで見ては、ここに行けるのね・・・と一人胸を熱くしている日々です。この人なんと喜多郎の「シルクロード」CDまで持っていた。もちろんi-podに入れていくことは言うまでもなく。

あのときの「シルクロード」を、本物のシルクロードで聴ける日が来るんだ。ああ、もうすぐ。
by miho-panda | 2008-04-23 15:28 | 新彊ウイグルの旅