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ver.Shanghai な日々


by MiHO-panda

続・キャンパスライフ

最近、大学の授業でなぜか隣にかんたろうが座っています。精読の時間に教科書を開くなり「漢字が多すぎる。。。」と一人つぶやいておりましたが、自分が今何語を勉強しているのか相変わらずよく分かってないみたいです。

大学生活は早くも1ヶ月半が過ぎ、すっかり授業にも同学にもなじんできた今日この頃。こないだは学生寮でカレーパーティーがあるというので寮生でもないのにちゃっかりおじゃましてきた。いやいやほんとに国際色豊か。そして平均年齢若っ。私なんてもう「大姐」扱いですよ。
みんなで歳当てゲームみたいになって、あげく韓国人の男の子に歳をばらしたら「这么老阿!(そんな歳くってんの!?)」と思いっきり言われたのでベシっと一発殴っておきました。そして下課後のランチタイムは、学生食堂や近くのローカル中華にみんなで繰り出すのが恒例となっております。

そんな中、近いうちにイタリアに一時帰国する同学のdavide。ついでにちょっと旅行にでも行ってこようかと思うよ、って言うので、いいねぇ~ヨーロッパは国が全部近いもんねーって言ったら、彼曰く「うん、うちはイタリアの国境に近いからスイスまで車で5分。」
なんと。隣の国まで車で5分!しかもスイス!もう羨ましいを通り越して、日本人にはまったく理解できない感覚である。いいなぁ。うちも朝起きたら裏山がヒマラヤ山脈になったりしてないかな。そもそも上海に山はないけど。裏山がヒマラヤ、舌がもつれて言えない。


■yokotin、生きてる?そういえばそんなこともありました。。私たちが参加した日はエキストラ中心の撮影日だったらしく俳優さんたちには誰も会えなかったの。でも知り合いが参加した日は金城さんいたって。っくー。
# by miho-panda | 2008-04-22 15:20 | in 上海

銀幕debut、なるか?

人生初めての映画エキストラ体験してきました。

事の発端は友人宅でのんびりランチしていた休日の午後。日本人向けフリーペーパーにでかでかと載ってた「映画エキストラ募集」の文字に「これ、みんなで出ちゃう?」の誰かの一言。映画キャスト陣がかなり豪華だったこともあり、いいねいいねーーー!!!と大盛り上がりして即その場で問い合わせてみました。

果たして数週間後の日曜日。早朝から大型バスに乗り込んで上海郊外の映画撮影所に向かう。私は知らなかったんだけど、友人曰くその撮影所は「華麗なる一族」が撮影された場所でもあるんだとか。いざ着いてびっくり。広大な敷地に日本とも中国ともつかないレトロな街並みが再現されている。こんな場所が上海にあったなんて!!

当日集まったのは総勢100人ほどの日本人と中国人。皆ががらんとした大部屋に集められた後、ADさんが役名を書いた紙を配りながら適当に役柄を振り分けていく。その日に召集された人たちのプレイングロール基本設定は「下層階級」ということだったので、私もモンペ履く気まんまんで行ったんだけど・・・ADさんに渡された紙を見てまたまたびっくり。詳しい役柄は守秘義務上ここでは申し上げられませんが、かなり濃いぃ化粧&bitchになりそうな感じです。

ほどなくして同じ役柄の人たちと衣装替え&ヘアメイクに誘導される。エキストラと言えばただ後ろで歩くだけってイメージだった私は、ここまで本格的に役作りされるとは思いもよらず。厚塗りファンデーションに目ヂカラたっぷりのアイメイク(そういえばこないだの変身写真のよう)、安っぽさ満点の真っ赤な口紅を引かれ、仕上げにコテで髪をぎゅるんぎゅるん巻かれまくる。こうして丁寧に作りこまれること約1時間半、鏡に映る自分の姿に絶句したのは初めての経験です。

もちろんここまでされたのにはちゃんと理由があり、いざ撮影に入った時にはただカメラの前にいるだけじゃなくそれなりの演技をしなければなりません。
最初は若干テレがあったものの、次第にそんなこと言ってられなくなる。監督のOKが出るまで何度も同じ演技を続けなきゃいけなくて、正直体は疲れてテンション下がる一方なのに、演技ではますますテンションをあげることを要求される。もうOKが出た時の嬉しさと疲れ方と言ったら尋常じゃなかった。私たちみたいなエキストラでさえこうなんだから高度な演技を要求される俳優さんたちのプレッシャーといったら想像を絶するものだろう。

ちなみにこの映画スタッフは「ALWAYS三丁目の夕日」の制作スタッフでもあるそう。かつて自分が涙した映画のカメラマンに、たかが端役とは言え、そのカメラの前で演技する機会があるとは。もしかして・・・と皆で期待してた俳優さんには会えなかったけど初めてこういう現場の厳しさ、緻密さ、そして臨場感と言えるものを体感できて、またとない貴重な経験となりました。これから映画を観るときには間違いなくエキストラのほうにも目がいって、人知れずその苦労を慮ってしまうと思います。

私たちがちゃんと映るシーンがあるかどうかは蓋を開けてみないと分からないけど、来年お正月の公開がかなりわっくわく。「K-20 怪人二十面相・伝」。キーワードは紫のコートの女どす。
# by miho-panda | 2008-04-21 17:42 | in 上海

「赤い衝撃」

最近我が家でもケーブルテレビ導入しました。と言っても日本の番組が映る訳ではないので、全部で60くらいの中国チャンネルを毎日朝から晩までザッピング。

ただ、チャンネル数だけは多くてもこのうち半分くらいが似たようなドラマ、時代劇、たまにバラエティー、ニュース、ドキュメント、という構成なので相変わらず面白みに欠ける感は否めません。でも中国チャンネルのいいところは、そのほとんどに中国語字幕がついてるところ。ぼーっと観てるだけでもかなり勉強になるので、これから我が家では時間があればテレビを観ようキャンペーンです。

そんな中、最近ひとつだけどっぷりはまっているもの。なにやら古くさい日本のドラマをやってるなーと思って何気なく観ていたら、かの有名な「赤い衝撃」ではありませんか。もちろん山口百恵&三浦友和の完全オリジナルバージョンです。これが中国語吹替えの「紅的冲击」として現代の中国で甦っておりました。
とにかく話の展開が超ジェットコースター。突っ込みどころ満載だし、そもそも私が生まれる前のドラマだし。(1976年放送。)この頃の日本はこんなだったのねー、とある意味新鮮な衝撃と共に毎晩テレビの前にかぶりついております。

あーなたがいる♪わーたしがいる♪と百恵ちゃんの主題歌はとっくのとうに歌えるようになったのはもちろんのこと、ここ二日間で頭に叩き込まれた単語、および言い回し。

「水落石出」(事実、真実が明らかになる)
「不如死了好」(死んだほうがマシだわ)
「別装糊涂」(とぼけるな)
「手抢」ピストル

・・・いつ使うんだ。


■ねぎちゃん、まだシンガポール中?僻地はまりまくりです。僻地LOVEです。小葱夫妻の轍を踏んで参りたいと思います。でもシルクロード本当に行けるなんて信じられない、どうしよーーーー。
# by miho-panda | 2008-04-15 16:54 | in 上海
その青年兄弟は北京からやってきたらしい。「あー、きみたちでしょ、さっき話聞いたよ!」と私たちが中国語を話せると分かるや否やすんごいスピードで話を進めてきた。中国語力に関して言えば私とかんたろう二人合わせてやっと一人前くらいの能力である。分からない単語を補い合ながらネイティブ中国人のマシンガントークに必死に応戦。要は明日雪が降った時のことを考えて、タイヤチェーン装着可能なタクシーを探して交渉しようということだった。

そしてさっそく4人で街へ出る。タクシーと交渉と言っても一体どこでどうするんだろうと思っていたら。まずは弟君がそのへん走ってる個人タクシーを、ねぇねぇ明日オレたち乗っけてくんない?ってなナンパ調で止めたかと思えば、すかさずこちらの希望条件を並べ立てる。相手の表情が少し曇り、でもそれは...と言いそうになったところで、いやいやそれはこうだから問題ないっしょ、とさらにたたみかけ、相手にとっても好条件であることをうまく強調する。かつ物を言わせる隙を与えない。果たしてあっという間に包車契約成立となった。
これがまた破格。なんと松藩から黄龍まで行って、帰りは黄龍から九賽溝空港まで送ってくれて、この往復約4時間以上の代金が一人50元でいいという。あっぱれ。改めて中国人の交渉力のすごさを思い知りました。

翌朝7時半、おんぼろタクシーに4人ぎゅうぎゅうで乗り込み、いざ雪山の黄龍へ出発。そしてその途中に待っていたのは信じられない光景の連続だった。
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Beyond description、もうこの時の感動はなんて言ったらいいんだろう。中国人二人は「天啊!」と繰り返し呟いていたけれど、それは本当に神様に感謝したくなるような未曾有の光景でもあった。自分の目と同じ高さに白雲たなびく雲海が広がる。それが朝の光に照らされて遥か彼方まできらきらと輝いている。静かな静かな、空と雪と光だけの世界。
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ほどなくして黄龍に到着。予想通り、池のほとんどが雪に埋もれているという。ただ一番上にある五彩池だけは見ることができるというので、日中韓登山隊、ひたすら頂上を目指し歩き始めました。
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アイヨー。やっぱり途中の池は雪に埋もれてる。
そして日本代表いちばんへなちょこですいません。途中あまりにも私がきつそうにしているのを見かねて、私のバックパックを皆が変わりばんこで背負ってくれたり、かんたろうに至っては階段があるたび前から引っ張り上げてくれたりと、皆のおかげあっての雪山登山。標高3500メートルの空気が希薄な中、心配していた高山病にも特に悩まされることもなく。

ついに到着、五彩池。もう何も思い残すことはありません。
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山に抱かれた5日間、それはまた秘境への思いをさらに強くさせるものでありました。
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■tsuなさん、そろそろお出ましかと思ってました。笑 みふいでもMiHOでも私は相変わらずでございます。でも中国来てほんとによかった。うん。
# by miho-panda | 2008-04-10 13:12 | 九賽溝・黄龍の旅
城壁の町、松藩。
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古くはチベットと中国を結ぶ交通の要塞として栄えた都市で、今なお漢族、チベット族、回族、チャン族が共に暮らしている。
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ここに着いた時点で夕方16時をまわっていた。まずは本日の宿決めからである。街を散策がてら、きょろきょろしながら歩いていたら「宿あるよ!見ていって!」とチベット族らしきお兄さんから声がかかる。いったんは無視して通り過ぎたものの、やっぱり見るだけ見てみよう、と戻ってきて、そこが意外にこぢんまりとして清潔なユースホステルだったので即決。ベッド二つと小さなシャワールーム兼トイレ付きの部屋、一泊60元。しかもすぐ隣はこの宿の老板夫婦が経営しているマッサージ店とレストランだったので、本日はここでお世話になりまくりです。
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とにかく1日半歩き回った後だったのでそっこー足部按摩をお願いする。かんたろうと二人マッサージしてもらいながら「あなたたちどこから来たの?」「私は日本人、彼は韓国人」なんてお決まりの会話を交わしていると、横で会話を聞いていたチベット族イケメン老板(声をかけてきたまさにその人)が「そういえばこないだ東京で放送された面白いDVDがあるよ」とテレビの方へ歩いていく。てっきりドラマかなんかが始まるんだろうと画面を見つめていたら、そこに映し出されたのはつい今しがた観光してきたばかりの松藩の街並み。どうやらNHK BSの「世界ふれあい街歩き」という旅行番組で松藩特集をやったらしい。

さらにその画面には見覚えのある二人が。...と思ったら今まさに目の前にいる老板夫婦その二人である。番組の中で、ここのマッサージ店と老板夫婦の一日が紹介されていた。それを見ながらみんなで大笑いする。旅の出逢いって本当に面白い。

ここのレストランも街のローカル具合を考えればなかなかのものだった。松藩でフライドポテトとブリトーが食べられるとは全く予想外。そして看板に唯一英語表記のあったこのお店、西洋人観光客は真っ先に目が行くらしく、私たちの隣ではフランス人の男の子が一人で食事をしていた。成都の大学に留学中でそこから旅行に来てたらしい。
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「Where are you from?」ビール片手にかんたろうが話しかける。まったくこの人の語学力には毎度恐れ入ってしまう。私と日本語で会話しながらフランス人の彼と英語でしゃべり、お店の女の子には中国語で韓国語を教えていた。というか、これは語学力というより人なつっこさの賜物でもあるかもしれない。この後、宿代はどうしても60元からまけられないわよ、と言う女老板にかんたろうマジック炸裂。チェックインの手続きを済ませて部屋に戻ってきたと思ったら「50元にしてくれたよー」と誇らしげにニコニコしていた。

さらにラッキーは続く。本当は次の日黄龍に行くかどうか迷っていた私たち。行っても雪がすごそうだしタクシー代も結構かかりそうだし、、と予定を決めかねていたら「明日はどこに行くの?」と老板が聞いてくる。「黄龍に行きたいけど、うーん・・・」と曖昧な返事をしていたら「えっ、ついさっきも中国人二人組が明日黄龍に行きたいって言ってたから、タクシー相乗りするといいよ!」と言い出した。わぁお。
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■うーちーださん、っていつぞやのうちださんどすか?わぁお。日本だと忍野八海ってとこが九賽溝に似てると聞きました。そうか、上高地もあんな感じなのか。

■limei、もうね、はなぢもんだったよ、あの風景。今度みんなで秘境写真持ち寄ってうっとり会やりたいね。
# by miho-panda | 2008-04-08 23:53 | 九賽溝・黄龍の旅